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医療機関の検索広告。
広告文・LP・計測を
揃える5つの確認

検索広告からランディングページと安全な計測までを点検するドット絵エイリアン

医療機関の検索連動型広告(リスティング広告)は、短い広告文、遷移先のランディングページ、配信設定、計測タグが一つの導線として動きます。広告文だけを審査し、制作会社、広告運用会社、院内担当者が別々に確認すると、広告では扱えない表現が入る、遷移先と内容が食い違う、健康・医療に関する情報を計測へ送るといった懸念が残ります。

厚生労働省の2026年3月版『医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)』は、誘引性と特定性を満たすリスティング広告も医療広告規制の対象になり、患者等が自ら求めて入手する情報という限定解除要件を満たさないため、広告可能事項以外を広告できないと説明しています。一方で、リスティング広告そのものが一律に禁止されているわけではなく、広告可能事項の範囲内であれば広告可能としています。

Google Adsにも、医療・医薬品、パーソナライズド広告、データ収集、広告の遷移先に関する独自のポリシーがあります。医療法上の確認と媒体審査は同じものではなく、片方を通過しても、もう片方への適合を保証しません。この記事では、2026年9月17日時点の公式情報をもとに、医療機関の検索広告を公開前に揃える5つの確認を整理します。

前提:広告文・LP・配信設定・計測を別々に判定する

最初に、①検索結果に表示する広告文とアセット、②クリック後のランディングページ、③地域・キーワード・オーディエンス等の配信設定、④コンバージョンタグやデータ連携の4層に分けます。同じキャンペーンでも、適用される法令、ガイドライン、媒体ポリシー、社内確認者が異なるためです。

チェック結果は『媒体審査を通った』だけで終えず、どの表現をどの根拠で確認したか、誰が公開を承認したか、どの計測項目を送信するかまで残します。SNSを含む公開前の役割分担は、医療機関のSNS投稿前レビューでも整理しています。

医療機関のリスティング広告を揃える5つの確認

1.検索語、広告文、遷移先で案内する内容を一致させる

キャンペーンごとに『誰の、どの情報探索に答えるか』を一文で決め、検索語、広告文、表示URL、最終URL、ページの見出しを並べます。診療科、所在地、診療時間、予約方法などを案内する場合も、実際の提供内容と現在の運用に一致しているかを確認します。

広告文で案内した内容がページの奥にしかない、別の診療へ誘導する、表示URLと異なるドメインへ移動すると、利用者は目的の情報を確認しにくくなります。Google Adsは、遷移先に独自の価値があり、機能し、役に立ち、操作しやすいことを求めています。公開前にPCとスマートフォンで最終URLを開き、広告文の主題、医療機関名、問い合わせ先、戻る操作、表示速度、フォームの動作を確認します。

2.広告文は、限定解除を前提にせず広告可能事項から作る

一般的な医療機関ウェブサイトでは、所定の要件を満たすことで広告可能事項の限定を解除できる場合があります。しかし、厚生労働省の第6版事例解説書は、リスティング広告では限定解除要件のうち『患者等が自ら求めて入手する情報』を満たさないため、広告可能事項以外を広告できないと説明しています。

そこで、広告見出し、説明文、画像・電話・サイトリンク等のアセットを一つずつ抜き出し、医療広告等ガイドラインの広告可能事項に照らします。『地域で一番』『必ず治る』『絶対安全』などの比較・保証表現、患者の体験談、治療効果を誤認させる表示は入れません。迷う表現は短く言い換えて通すのではなく、広告から外し、必要に応じて所管自治体や専門家へ確認します。

3.ランディングページは、情報の抜けと強調の偏りを確認する

広告文が広告可能事項の範囲内でも、遷移先ページは別に確認します。医療機関名、所在地、問い合わせ先、診療内容、対象となる条件、予約までの手順が、実態と一致しているかを見ます。自由診療を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、標準的な費用、治療期間・回数、主なリスク・副作用など、限定解除に必要な情報を一体として確認します。料金だけを大きく見せ、条件やリスクを離れた場所に置かないようにします。

既存ページを広告用に複製すると、料金や診療日の更新漏れが起こりやすくなります。公開元を一つにするか、更新責任者と見直し日を明確にします。自由診療ページの確認項目は、費用・期間・リスクを揃える記事も参照してください。

4.媒体の医療・ターゲティング制限をキャンペーン単位で確認する

Google Adsは、医療・医薬品に関する広告と遷移先に、対象地域の法令や業界基準への適合を求めています。内容によっては広告できないもの、対象地域や広告主の認証に条件があるものがあります。広告対象、配信地域、キーワード、遷移先を一式で確認し、管理画面に表示される制限や認証要件は最新の公式ポリシーと照合します。

また、Googleは健康に関する内容をセンシティブな興味・関心カテゴリとして扱い、パーソナライズド広告では広告主が作成したオーディエンスの利用を制限しています。検索キーワードを設定しているだけだと思い込まず、リマーケティング、顧客リスト、類似・拡張、最適化されたターゲティングなど、キャンペーンと広告グループに付随する設定を確認します。仕様や名称は変更されるため、公開時点の画面と公式ヘルプで判断します。

5.問い合わせ件数より先に、送信してよい計測データを決める

クリック、ランディングページ閲覧、電話ボタン、予約サイトへの遷移など、広告改善に必要なイベントを先に定義します。そのうえで、URL、イベント名、パラメータ、フォーム入力値、広告媒体へ共有するデータを一覧にし、症状、診療内容、自由記述、予約内容、氏名や連絡先が意図せず送信されないかを確認します。

Google Adsの顧客データポリシーは、健康・医療情報に関係するコンバージョンをセンシティブなカテゴリに含め、拡張コンバージョンや店舗販売アップロードの計測に使用できないとしています。ハッシュ化すれば何でも送信できるわけではありません。医療機関側の利用目的、第三者提供、安全管理、媒体ポリシーを分けて確認し、必要最小限の集計へ設計します。問い合わせフォームの個人情報確認は医療サイトのフォーム設計、指標の分け方は医療マーケティングの効果測定で解説しています。

公開前の確認表に残す項目

  • キャンペーンの目的、対象地域、案内する診療・情報
  • 検索語、広告見出し、説明文、全アセット、表示URL、最終URL
  • 各表現が広告可能事項に当たる根拠と確認者
  • ランディングページの医療機関名、所在地、問い合わせ先、診療内容
  • 自由診療に関する内容、標準的な費用、期間・回数、主なリスク・副作用
  • 医療・医薬品ポリシーの対象、地域・認証条件、審査結果
  • リマーケティングや広告主作成オーディエンスを含む配信設定
  • 計測イベント、送信先、パラメータ、送信しない項目
  • 広告文、LP、タグを変更した日時、担当者、再確認日
  • PC・スマートフォンでの遷移、表示、フォーム、リンク確認

よくある質問

医療機関はリスティング広告を出せないのでしょうか?

一律に禁止されているわけではありません。厚生労働省の第6版事例解説書は、広告可能事項の範囲内であれば広告可能としています。ただし、リスティング広告では限定解除要件を使って広告可能事項以外を広告できないため、広告文と各アセットを個別に確認する必要があります。

LPに費用やリスクを書けば、広告文にも治療の詳細を書けますか?

いいえ。ランディングページに必要情報を掲載することと、検索結果に表示される広告文で広告できる事項は別の確認です。LPの記載を理由に広告文の限定解除が認められるわけではありません。広告文は広告可能事項から作り、LPはLPとして禁止表現と限定解除要件を確認します。

予約完了を拡張コンバージョンで送信してもよいですか?

一律に送信できるとは判断しないでください。Google Adsの顧客データポリシーは、健康・医療情報に関連するセンシティブなコンバージョンを拡張コンバージョン等の計測に使用できないとしています。予約の内容、取得元、送信項目、媒体機能を確認し、該当する可能性がある場合は送信しない設計を選びます。

まとめ:検索広告は、クリックの前後とデータの出口まで一つにする

医療機関のリスティング広告は、広告文だけで完結しません。検索語と案内内容を合わせ、広告文を広告可能事項から作り、LPの情報を揃え、媒体の医療・ターゲティング制限を確認し、送信してよい計測データを先に決めます。法令、媒体ポリシー、院内の実態を一枚の確認表でつなぐことで、担当者が変わっても同じ基準で更新しやすくなります。

広告文・LP・計測をまとめて点検したい医療機関へ

株式会社メディカルアトラクトでは、検索語、広告文、ランディングページ、配信設定、計測イベントを一つの導線として棚卸しします。お問い合わせページから、広告中または開始予定の診療テーマと、現在のLP・計測方法をお聞かせください。初回の相談では、広告文から外すべき候補、LPで補う情報、再確認が必要な媒体設定、送信データの見直し候補を切り分け、自社の場合にどの順番で整えるべきかを具体化できます。企画・制作・運用をまとめて相談したい方は、支援範囲をサービスページ、制作・運用例は制作実績ページ、情報の取扱いはプライバシーポリシーで確認できます。

本記事は株式会社メディカルアトラクト編集部(医療マーケティング・Web運用担当)が、厚生労働省、個人情報保護委員会・厚生労働省、Google Adsの公表資料を2026年9月17日に確認して作成しました。

参考にした一次情報

本記事は2026年9月17日時点の公表資料をもとに、一般的な広告・Web運用の確認方法を整理したものです。個別の広告が法令や媒体ポリシーに適合するかを保証するものではなく、法律・医療上の助言や、弁護士その他の専門家による正式な相談の代替ではありません。広告可能事項、媒体ポリシー、機能名、認証・配信条件は変更される場合があるため、実際の公開時には最新の公式情報、管理画面、所管自治体等をご確認ください。掲載、承認、配信、順位、予約、問い合わせの成果を保証するものではありません。