
企業YouTubeの終了画面は、動画を見終えた人へ次の動画、再生リスト、チャンネル登録、外部サイトなどを案内できる機能です。しかし、編集の最後に空いている場所へ要素を置くだけでは、話者や字幕と重なる、案内先が内容と合わない、表示されない条件を見落とす、公開後に成果を確認できないといった問題が起こります。
YouTube公式ヘルプでは、終了画面を動画の最後の5〜20秒に追加でき、標準の16:9動画では最大4つの要素を設定できると案内しています。一方、動画は25秒以上である必要があり、アスペクト比や視聴環境、視聴者の操作、子ども向け設定などによって表示条件が変わります。終了画面は映像制作とYouTube Studio設定を分けず、一つの公開物として確認する必要があります。
この記事では、2026年10月27日時点のYouTube公式ヘルプをもとに、企業YouTubeの終了画面を企画、編集、設定、公開後計測まで5つの確認に整理します。動画全体の目的と視聴者が未整理の場合は企業動画制作の企画で決める5つのこと、公開範囲は企業YouTube動画の公開設定もあわせてご覧ください。
結論:終了画面から逆算して、最後の20秒を設計する
終了画面で案内したい行動を先に一つ決め、そのための映像、ナレーション、字幕、BGM、要素配置、リンク先、計測項目を逆算します。視聴者に複数の選択肢を同時に見せる場合も、主導線と補助導線を分けます。たとえば、主導線を関連動画、補助導線をチャンネル登録にし、画面上の呼びかけと実際の要素を一致させます。
終了画面の表示は常に同じとは限りません。YouTubeは、視聴者が終了画面を非表示にできること、端末や状況等によって設計どおりに表示されない場合があることを案内しています。したがって、重要な連絡先や注意事項を終了画面だけに依存させず、動画内、説明欄、リンク先ページにも必要な情報を揃えます。
企業YouTubeの終了画面で揃える5つの確認
1.終了後に案内する行動を一つ決める
まず、動画を見終えた人に次に何をしてほしいかを決めます。YouTubeの終了画面では、動画、公開されている再生リスト、チャンネル登録、別チャンネル、条件を満たす場合の外部ウェブサイトなどを要素として設定できます。目的が「同じテーマを続けて見る」なら関連動画や再生リスト、「今後の更新を受け取る」ならチャンネル登録というように、動画の内容と次の行動を対応させます。
「詳しくはこちら」とナレーションで案内しながら、終了画面には別テーマの動画しかない状態を避けます。動画ID、再生リストURL、チャンネル、外部ページURLを公開票へ記録し、仮の案内先や公開前ページを設定しません。特定の動画を指定するか、最新のアップロードや視聴者に適した動画を使うかも、更新後の表示まで考えて選びます。
2.最後の5〜20秒を編集工程で確保する
YouTube公式ヘルプでは、終了画面を動画の最後の5〜20秒に追加でき、終了画面を利用する動画は25秒以上必要とされています。標準の16:9動画は最大4要素を設定できますが、他のアスペクト比では追加できる要素が少ない可能性があります。最大数を前提に画面を詰め込まず、実際の動画形式で設定可能な数を確認します。
編集段階で最後の20秒を確認範囲に入れ、話者の顔、商品、図表、字幕、ロゴ、重要な注意事項と終了画面要素が重ならない余白を作ります。カードのティーザーや動画の透かしなど、他のインタラクティブ要素は終了画面中に非表示になるため、それらを前提にした案内も避けます。横長から縦型へ展開する場合は、横長動画の縦型再編集で、媒体UIと安全領域を別に確認してください。
3.映像、音声、字幕と要素のタイミングを一致させる
YouTube Studioでは、終了画面要素ごとに開始と終了の時刻、表示位置を調整し、プレビューできます。すべての要素を同時に出すだけでなく、ナレーションの順序に合わせて関連動画、再生リスト、チャンネル登録を段階的に表示する方法もあります。
映像内に矢印や枠を焼き込む場合は、Studioで配置する要素の位置とずれると、何もない場所を指すことがあります。編集ソフトのガイド画像だけで確定せず、最終ファイルをアップロードした後にStudioのプレビューで字幕との重なり、要素が出る時刻、音声の終わりを確認し、公開後の実画面をPCとスマートフォンで見ます。字幕設計は企業動画の字幕設計も参考にしてください。
4.表示条件と外部リンクの条件を公開前に確認する
終了画面は、子ども向けに設定された動画、YouTube Musicアプリ、モバイルウェブ、360度動画などでは利用できないと案内されています。また、視聴者は終了画面を非表示にでき、端末、状況、視聴行動等に応じて設計どおりに表示されない場合があります。すべての視聴者に必ず同じ要素が出るとは表現しません。
外部ウェブサイトへのリンク要素は、YouTubeパートナープログラム参加クリエイターが利用できる機能として案内されています。自社チャンネルで利用可能かをStudio上で確認し、利用できない場合は説明欄、固定コメント、動画・再生リストなど、実際に使える導線へ切り替えます。外部リンクはYouTubeのコミュニティガイドラインや利用規約を含むポリシーに準拠する必要があり、短縮URLや転送を使う場合も最終到達先を確認します。
前回の設定を複製するときは、対象年齢、公開状態、案内先、担当者を動画ごとに再確認します。子ども向け設定と終了画面の関係は企業YouTubeの子ども向け設定で詳しく整理しています。
5.公開後はクリック率と視聴者維持率を分けて見る
YouTubeアナリティクスのエンゲージメントでは、特定動画の「終了画面要素のクリック率」で、各要素がどの程度クリックされたかを確認できます。チャンネル全体では上位の終了画面要素タイプや、終了画面からクリックされた動画を比較できる案内もあります。
クリック率だけで終了画面の良し悪しを決めません。終了画面が始まる前に離脱していれば要素を見る人自体が少なく、クリック率が高くても案内先の内容が期待と違えば次の行動につながりません。視聴者維持率、要素別のクリック、案内先動画の視聴、外部ページの到達をそれぞれ確認し、変更した要素、時刻、対象動画、確認期間を記録します。
少ない視聴回数の短期間データで結論を出したり、終了画面だけを変更して再生数や問い合わせが増えると保証したりしません。動画の目的と公開規模に合わせ、一定期間後に「要素」「配置」「案内文」「案内先」のどれを見直すかを決めます。
終了画面の公開票に残す項目
- 動画ID、タイトル、公開範囲、公開予定日時、担当者
- 終了画面の主目的と、主導線・補助導線
- 最終20秒のタイムコード、ナレーション、字幕、BGM
- 要素の種類、案内先、開始時刻、終了時刻、表示位置
- 動画の長さ、アスペクト比、設定可能な要素数
- 子ども向け設定、360度動画等の表示条件
- 外部リンク機能の利用可否、最終到達URL、確認日
- Studioプレビューと、公開後のPC・スマートフォン表示
- 公開後の視聴者維持率、要素別クリック率、案内先の確認
- 修正内容、修正日、確認者、次回確認日
よくある質問
終了画面は動画の何秒前から入れられますか?
YouTube公式ヘルプでは、動画の最後の5〜20秒に追加できると案内されています。動画自体は25秒以上必要です。編集では最大20秒を確認範囲として確保し、Studioで実際の開始・終了時刻を設定します。
標準の16:9なら、4要素を必ず置くべきですか?
いいえ。4つは最大数であり、必要数ではありません。案内が競合すると選びにくくなるため、動画の目的に合う主導線を優先し、要素同士や映像・字幕が重ならない数に絞ります。
自社サイトへのリンクは、どのチャンネルでも設定できますか?
終了画面の外部ウェブサイトリンクは、YouTubeパートナープログラム参加クリエイター向けの機能として案内されています。チャンネルのStudioで利用可否を確認し、利用できない場合は実装されていないボタンを映像内に描かず、説明欄やYouTube内の動画・再生リストなど実際に使える導線を選びます。
終了画面を設定すれば、次の動画への視聴は増えますか?
設定だけで結果は保証できません。終了画面が表示されるまで視聴されているか、案内先が直前の内容とつながっているか、要素が見えるかを、視聴者維持率と終了画面要素のクリック率などに分けて確認します。
公開前チェックリスト
- 動画の終了後に案内したい行動を一つ決めた
- 主導線と補助導線、案内先URLまたは動画IDを確定した
- 動画が25秒以上で、最後の5〜20秒に終了画面を設定した
- アスペクト比ごとの設定可能な要素数をStudioで確認した
- 要素が話者、字幕、商品、図表、注意事項と重なっていない
- ナレーション、矢印、要素の位置と表示時刻が一致している
- 子ども向け設定や視聴環境による非表示条件を確認した
- 外部リンクの利用可否、ポリシー、最終到達先を確認した
- Studioプレビューと、公開後のPC・スマートフォン表示を確認した
- 公開後に視聴者維持率と終了画面要素のクリック率を確認する担当と日を決めた
まとめ:終了画面は、編集と公開後運用をつなぐ最終カット
企業YouTubeの終了画面は、動画の最後に置く装飾ではなく、次の視聴や問い合わせへつなぐ公開設計です。目的を決め、最後の20秒を編集で確保し、要素とナレーションを合わせ、表示条件とリンクを確認し、公開後の維持率とクリック率を分けて振り返ります。
動画を差し替えずに終了画面の要素や時刻を調整できる場合でも、変更履歴と確認結果は残します。次回動画へテンプレートを使うときも、案内先と表示条件を動画ごとに再確認することで、古い導線や内容不一致を減らせます。
YouTube動画の企画から公開後導線まで整理したい企業へ
株式会社メディカルアトラクトでは、企業YouTube動画の目的、構成、撮影・編集、字幕、終了画面、公開設定、公開後確認を一つの制作票へ整理します。お問い合わせページから、対象チャンネル、企画中または公開済みの動画、案内したい次の行動、現在の確認体制をお聞かせください。初回の相談では、最後の20秒に必要な画面設計、Studioで設定する要素、リンク先の準備、制作担当と運用担当の役割、公開後に見る指標を具体化できます。
動画・SNS・Webを含む支援範囲はサービスページ、制作・運用例は制作実績ページをご覧ください。
本記事は株式会社メディカルアトラクト編集部(動画制作・SNS運用担当)が、YouTubeの公表資料を2026年10月27日に確認して作成しました。
参考にした一次情報
- 動画に終了画面を追加する(YouTube ヘルプ)(2026年10月27日確認)
- YouTubeでのエンゲージメントを把握する(YouTube ヘルプ)(2026年10月27日確認)
- 外部リンクに関するポリシー(YouTube ヘルプ)(2026年10月27日確認)
- チャンネルまたは動画の視聴者層を設定する(YouTube ヘルプ)(2026年10月27日確認)
本記事は2026年10月27日時点の公表資料に基づく一般的な動画制作・運用上の整理であり、個別案件への法律上・医療上の助言ではありません。機能、表示条件、ポリシーは変更される場合があるため、公開時にはYouTube Studioと最新の公式ヘルプをご確認ください。本記事はGoogleまたはYouTubeの提携・監修を受けたものではなく、終了画面の表示、クリック、再生数、チャンネル登録、検索順位、問い合わせ、売上の増加を保証しません。