MEDICALATTRACTCREATIVE QUEST / NAGOYACONTACT ↗
← NEWSROOM

TRANSMISSION RECEIVED

FILE / 2026090918

SNS投稿のアクセシビリティ。
画像・字幕・リンクを整える
5つの確認

画像の説明・動画字幕・リンクの3項目を公開前に確認するドット絵エイリアン

SNS投稿では、画像だけに重要事項を書き、動画を音声だけで進め、リンクを『こちら』とだけ案内すると、投稿の内容を受け取れない人や場面が生まれます。スクリーンリーダーを使う人だけでなく、音を出せない場所、通信が不安定な環境、小さな画面、まぶしい屋外など、情報の受け取り方は一つではありません。

この記事では、2026年9月9日時点のデジタル庁、W3C、X、LinkedIn、YouTubeの公表資料をもとに、SNS投稿のアクセシビリティを企画から公開までの5つの確認に整理します。各SNSで利用できる代替テキストや字幕の機能、編集可否、表示方法は異なり、更新される場合があります。公開時点の公式ヘルプと実際の投稿画面を確認してください。

前提:SNSだけで情報を完結させない

デジタル庁の2026年6月版『ウェブアクセシビリティ広報向けガイドブック』は、SNSは短く視覚的で即時性のある情報に向く一方、仕様によってアクセシビリティ対応が制限される場合があるため、アクセシビリティを確保したウェブサイトでも等価な情報を提供する考え方を示しています。

投稿の目的が、制度の説明、申込方法、料金、日程、注意事項など、後から正確に確認する必要のある情報なら、SNSは入口にします。公式サイト側にテキストで読める詳細ページを用意し、投稿本文から目的が分かるリンクで案内します。SNSの画像や動画だけを唯一の情報源にしないことが基本です。

SNS投稿のアクセシビリティを整える5つの確認

1.伝える情報を、画像・音声・テキストに分ける

企画段階で、投稿から必ず伝えたい情報を一文にします。そのうえで、画像で見せる内容、音声で伝える内容、投稿本文やリンク先に残すテキストを分けます。W3CのWCAG 2.2は、情報を持つ非テキストコンテンツに同等の目的を果たすテキスト代替を提供する考え方や、収録済みの音声を含む映像にキャプションを用意する達成基準を示しています。

画像内に長文を置くと、小さな画面で読みづらく、代替テキストも長くなります。カルーセル投稿でも、各枚に文章を詰め込む前に、要点を投稿本文やリンク先で読めるか確認します。デジタル庁デザインシステムも、スライド内の文字を短くし、内容説明はリンク先で行う考え方を案内しています。

2.altテキストは、画像の役割に合わせて書く

altテキスト(代替テキスト)は、画像が何を伝えるためにあるかを文章で補う情報です。Xの公式ヘルプでは、投稿前に画像ごとに説明を追加でき、LinkedInもフィードで共有する画像へ代替テキストを手動で追加できると案内しています。自動生成される場合でも、投稿の文脈や固有の情報まで正しいとは限らないため、設定内容を確認します。

写真なら、投稿の理解に必要な人物・場所・行動を簡潔に説明します。図表なら、色や形を列挙するだけでなく、結論や重要な変化を本文にも書きます。装飾だけの画像は、媒体の仕様に応じて説明を省く判断もあります。周辺の投稿文と同じ内容をそのまま繰り返すのではなく、画像を見ないと欠ける情報を補います。固有名詞、数値、画像内文字は元データと照合し、推測で属性や状況を書き足しません。

3.動画は、自動字幕を公開前に校正する

動画の字幕は、話した言葉だけでなく、理解に必要な話者、効果音、音楽などの音声情報も対象になります。デジタル庁の広報向けガイドは、話者が不明確なときの特定や、状況が分かる効果音の表現を例示しています。YouTubeも、自動字幕は発音、アクセント、方言、雑音などによって正しく文字起こしされないことがあるため、内容を確認して誤りを編集するよう案内しています。

人名、社名、商品名、地名、専門用語、数値は特に誤変換を確認します。画面内にだけ出る日付や申込条件は、字幕または投稿本文にも残します。字幕の作り方と表示確認は、企業動画の字幕を自動生成だけで終わらせない確認手順でも整理しています。

4.色・画像内文字・絵文字だけに意味を持たせない

『赤が締切、緑が受付中』のように、色の違いだけで状態を伝えないようにします。状態名、記号、形などを併記し、背景と文字の組み合わせは小さな画面でも読めるコントラストにします。デジタル庁の広報向けチェックリストは、情報を伝える画像への代替テキスト、背景色と文字色のコントラスト、色だけで情報を区別しないことを確認項目に挙げています。

絵文字、特殊文字、装飾記号を連続させると、読み上げ時に内容が分かりにくくなることがあります。Xのアクセシビリティ機能の案内では、長いテキストを改行で分け、同じ絵文字の反復を抑え、英語の複合ハッシュタグは単語の先頭を大文字にする例を示しています。媒体の流行より、文章の順序と意味が読み取れることを優先します。

5.リンクの行き先と、公開後にできることを書く

『詳しくはこちら』だけでは、リンク先が記事、申込フォーム、動画、PDFのどれか分かりません。リンクの前後で、何を確認できるか、どの操作へ進むかを具体的に書きます。デジタル庁デザインシステムも、リンク先を判断できる具体的なリンクテキストを用いるよう案内しています。

SNSではリンク文言を細かく設定できない場合があるため、投稿本文に『開催概要と申込方法を公式サイトで確認する』のように目的を書き、リンク先のページタイトル、見出し、ボタンも対応させます。短縮URLやアプリ内ブラウザを使う場合は、最終の遷移先、エラー表示、ログイン要否を実機で確認します。

権利・個人情報は、代替テキストも含めて確認する

altテキストや字幕を追加しても、画像・映像を使う権利や、写っている人の許諾が整うわけではありません。制作物、撮影場所、ロゴ、人物、音源の利用範囲は別に確認します。また、代替テキストや字幕も公開情報です。画像から確かめられない健康状態、障害、年齢、属性を推測して書かず、本人の氏名、患者・相談者を識別できる情報、未公開情報を必要なく含めません。

医療機関の投稿では、本文、画像、altテキスト、字幕、リンク先を一つの広告・広報パッケージとして確認します。表現と承認の役割分担は医療機関のSNS公開前レビュー、担当者と委託先の権限は企業SNSの権限管理、入力情報の扱いはプライバシーポリシーをご確認ください。

公開前チェックリスト

  • SNSだけで完結させず、詳細で正確な情報を公式サイトにも用意した
  • 投稿で必ず伝える内容を一文にした
  • 画像内の重要情報を投稿本文またはリンク先でも読める
  • 情報を持つ画像ごとに、文脈に合うaltテキストを設定した
  • 図表の結論や重要な数値をテキストでも示した
  • 動画の自動字幕を、人名・固有名詞・数値まで校正した
  • 必要な話者、効果音、画面内情報を字幕または本文で補った
  • 色だけで状態や違いを伝えていない
  • 画像内文字のサイズとコントラストをスマートフォンで確認した
  • 絵文字や特殊文字を過度に繰り返していない
  • リンク先と、そこで確認・実行できることが分かる
  • 画像・字幕・altテキストを含め、権利と個人情報を確認した
  • 公開後の投稿を、実際のアプリとウェブ表示で確認した

よくある質問

投稿本文に説明があれば、altテキストは不要ですか?

画像が装飾だけで、周辺の文章ですべての情報が伝わるなら、説明を重ねない判断もあります。一方、画像にだけ人物、場所、図表の結論、申込条件などがある場合は、その役割を補うaltテキストまたは本文が必要です。投稿文と重複するかではなく、画像を利用できないと何が欠けるかで判断します。

自動字幕が表示されれば、確認せず公開できますか?

確認が必要です。自動字幕は、音質や話し方によって誤変換が生じます。特に固有名詞、専門用語、数値、否定表現は意味が変わりやすいため、元音声と照合し、公開後の表示も確認します。

すべてのSNSで同じ設定を使えますか?

使える機能、文字数、編集可否、字幕形式、表示方法はSNSごとに異なります。同じ原稿と素材を使う場合も、媒体別の設定欄と公開後表示を確認し、機能が足りない場合は公式サイトの等価な情報へ案内します。

まとめ:見える投稿ではなく、情報が届く投稿へ

SNS投稿のアクセシビリティは、公開直前にaltテキストを一行足すだけでは整いません。企画時に重要情報を画像・音声・テキストへ分け、画像の役割に合う説明を付け、動画字幕を校正し、色や装飾だけに頼らず、行き先が分かるリンクを設計します。媒体の制約があるときは、公式サイトで等価な情報を提供することが重要です。

自社のSNS制作フローへアクセシビリティ確認を組み込みたい方へ

株式会社メディカルアトラクトでは、現在の投稿フォーマットと運用体制を確認し、画像内文字、altテキスト、動画字幕、リンク文言、公開後確認を一つのチェックシートに整理します。『自社の場合はどこから見直すべきか相談したい』『企画・画像や動画の制作・投稿・運用をまとめて相談したい』という方は、お問い合わせページから利用中のSNSと困っている制作工程をお聞かせください。初回の相談では、媒体ごとに使える機能と現状の素材を照合し、次の投稿から直せる項目と、サイト側で補うべき情報を具体化できます。支援範囲はサービスページ、制作・運用例は制作実績ページでご覧いただけます。

本記事は株式会社メディカルアトラクト編集部(SNS・動画制作担当)が、デジタル庁、W3C、X、LinkedIn、YouTubeの公表資料を2026年9月9日に確認して作成しました。

参考にした一次情報

本記事は2026年9月9日時点の公表資料に基づき、一般的なSNS・ウェブコンテンツ制作上の確認事項を整理したものです。個別案件への法律上または医療上の助言ではなく、法律専門家による正式な法律相談の代替ではありません。ここで紹介する対応だけで特定の規格・法令への適合を保証するものではありません。各SNSの機能や表示は変更される場合があるため、公開時点の公式情報と実際の画面をご確認ください。画像・動画・字幕・altテキストの公開に判断が難しい場合は掲載せず、サービス運営元、権利者または適切な専門家へご確認ください。本記事は各機関・団体・サービスの提携・監修を受けたものではありません。